雁供養

毎年この時期にご紹介していますが、今年は特に雪が
多く、ようやくガンたちに再会できたと思ったら
もうお別れの季節です。

雪もすっかり解け、現在、25万羽を超えるガンたちが
集まってきていますが、みんな元気で北の繁殖の地に
渡って欲しいですね。

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ガンたちは、北の国からの長い旅をする際に
それぞれが一本づつ枝をくわえて飛んでくるという。
疲れると、くわえていた枝を海に浮かべて、
その上にとまって羽を休めて、また旅を続ける。

海を渡り終えて浜につくと、いらなくなった枝を
浜に残しそれぞれの越冬の地へ渡っていく。

春、浜で、秋に置いていった枝をまた
それぞれが一本づつくわえて北の国へ帰って
いくという。

ガンたちが渡っていった後には、不幸にして
日本で命を落としたガンの数だけ枝が残される。

浜の人たちは、その枝を拾い集めて風呂を炊いて
命を落としたガンたちの供養をするという。

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もちろん、渡りのガンたちが枝をくわえて飛んで
いるところを見たこともありませんし、
海に浮かべた枝の上で羽を休めるということも
空想の話だと思います。

でも、こういう自然のいとなみに対する思いが
つまったお話はいつまでも忘れたくないですね。

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ガンたちが、自分の枝をくわえて、無事に北の国へ
帰って、また来年元気な姿を見せてくれることを
祈っています!

そして、このすばらしい光景がいつまでも続くように
私たちも環境に気をつけていかなければいけませんね。

by KX2_Birder | 2013-03-12 22:00 | 鳥・撮り・トリビア | Comments(10)  

Commented by kurotomboh at 2013-03-13 01:20
「雁風呂」のお話ですね...
最近 生物の生命の事が気になっています。
鳥の遺体に出会う事は 観察しているとよくある事ですが...
先日「鵜」の遺体を写真に撮っていたら なぜか?涙が零れてきました...
Commented by KX2_Birder at 2013-03-13 08:45
kurotombohさん、
> 「雁風呂」のお話ですね...

そうです。
ガンの狩猟が禁止されるまでは、たくさんのガンたちが
命を落としたものと思われます。
浜に打ち上げられた無数の枝と北へ帰れなかった
たくさんのガンたちを結びつけ、失われた命への思いを
物語にした、このお話は思い出すたびにいろんなことを
考えさせられます。
Commented by 山国の鳥見人 at 2013-03-13 15:44 x
雁が実際にそんな事をする、あるいはしない、という事は関係なく、自然と接して来た人々の自然に対する畏敬と尊敬の念を感じさせる話です。
Commented by KX2_Birder at 2013-03-13 16:21
山国の鳥見人さん、こんにちは、
そうですね、ガンをはじめとする生き物や自然を身近に感じてこその発想ですね。
渡り鳥に発信機を付けて、どこからどこまでを何時間で渡ったという事実よりも私はこちらの方が興味をそそられます。
Commented by fpbird at 2013-03-14 23:09 x
素敵なお話ですね。

昔の人の自然に対する造詣の深さや畏敬を感じます。
このエピソードを私も紹介したくなりました〜
Commented by KX2_Birder at 2013-03-14 23:23
fpbirdさんも、是非皆さんにご紹介してくださ
い!
Commented by fpbird at 2013-03-29 16:27 x
遅ればせながら、昨日28日のBlogに載せました〜

ありがとうございます。
Commented by KX2_Birder at 2013-03-29 17:33
fpbirdさん、
ガンたちは無事に北海道に渡ったようです。

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ガンたちは春に本州で栄養をたくさん蓄えて
途中で休むための枝が不要なくらい元気になって、
枝をのこしたまま北海道へ渡っていきました。

海岸には、元気になったガンたちが残していった枝がたくさん
残されて、人々はガンの元気にあやかるために
その枝で風呂をわかして疲れを癒すということである。
Commented by ペネロペ母さん at 2013-04-01 23:40 x
はじめまして。
私は北海道の最北端に近い町に住んでいます。
鳥が好きで、オオルリを検索していてこちらのブログに出合い、
タイトルと内容に魅かれ、勝手にお気に入りにさせていただいています。
このガンのお話 とてもいいお話を聞かせていただきました。
我が家の裏の森にはオジロワシが住んでいたり、
山と海に挟まれているので、やってくる鳥たちに季節を感じるほど鳥が身近な存在です。
私も写真が好きですが、ド素人ゆえ
こちらのブログの写真にうっとりしています。
私の動く被写体は子どもか鹿か・・・な生活です。
また素敵な写真と鳥のお話を伺いに
訪問させていただきます。
Commented by KX2_Birder at 2013-04-02 02:12
ペネロペ母さん、はじめまして
四季を感じる環境にお住まいとのことでいいですね~
裏山にオジロワシですか!これがホントのうらやましい(:_☆)\(ーー;

そちらは、まだ春には時間がかかりそうな感じなんでしょうか。
こちらは、ようやく春らしくなってきましたよ!

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