アカショウビン X(エックス)

ブナの森の奥深く、ひっそりと静まり返った湖に
人々を魅了する鳥がいるという。

クチバシから足先まで全身真っ赤なその鳥は森の中を
音もなく飛び、産卵のために木に登るモリアオガエルを
体をひねらせ、飛んだまま捕まえる。
音もなく現れ、モリアオガエルをくわえて飛び去る姿は
さながら森の忍者といったところである。

春先に東南アジアから渡って来た彼らは、夏の始まり
に繁殖を終え、また東南アジアへ帰っていく。
長い長い渡りに耐えた者だけが、子孫を残すことを
許されるという厳しくそして過酷な運命が、彼らを育て
鍛えているのであろう。

森の春は一斉に木々たちが芽吹き、緑一色に染まる。
その中で、目立ちすぎると思われる全身赤い姿を選択
した彼らの意図は?
そして、ほかのカワセミの仲間がダイビングに特化するために
身に着けたと思われる長いクチバシを地上で使うことにした
その戦略は?




その人々を魅了してやまない鳥
アカショウビン X !!!
アカショウビン X(エックス)_a0039245_21245695.jpg
アカショウビン
D700:AF-S Nikkor ED500mm F4DⅡ

by KX2_Birder | 2015-07-21 22:00 | アカショウビン | Comments(0)  

<< 野生のニホンザルの群に会う アカショウビンの声が雨上がりの... >>