雁供養

ガンたちは、みな北へ帰っていったようです。
この時期になると必ず思い出す話があります。
昔聞いた話で、σ(^-^)の実家の方で言い伝えられている話です。

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簡単にご紹介しますね。

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ガンたちは、北の国からの長い旅をする際に
それぞれが一本づつ枝をくわえて飛んでくるという。
疲れると、くわえていた枝を海に浮かべて、
その上にとまって羽を休めて、また旅を続ける。

海を渡り終えて浜につくと、いらなくなった枝を浜に残し
それぞれの越冬の地へ渡っていく。

春、浜で、秋に置いていった枝をまた
それぞれが一本づつくわえて北の国へ帰っていくという。

ガンたちが渡っていった後には、不幸にして
日本で命を落としたガンの数だけ枝が残される。

浜の人たちは、その枝を拾い集めて風呂を炊いて
命を落としたガンたちの供養をするという。

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もちろん、渡りのガンたちが枝をくわえて飛んでいるところを
見たこともありませんし、海に浮かべた枝の上で羽を休める
ということも空想の話だと思います。

でも、こういう自然のいとなみに対する思いがつまったお話は
いつまでも忘れたくないですね。

画像は、海の上を飛ぶマガン
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そうそう、秋に25羽で渡ってきたハクガンですが、
春に帰ってきた時は24羽になっていました。
1羽はどうしたのかと心配していましたが、
岩手日報に岩手県でハクガンが1羽確認された記事がありました。
『岩手日報3月17日の記事』

ハクガンたちが秋田で確認されたのが2月末頃で、
8日にも秋田で確認されていますから、ちょうど同じ頃に
岩手で1羽確認されたことになります。
何かの理由で25羽のうち1羽だけはぐれちゃったのだといいですね。

きっとハクガンたちは、自分の枝をくわえて、無事に北の国へ帰って
合流するのだと期待したいですね!

by KX2_Birder | 2008-03-20 22:00 | ガン・カモ | Comments(10)  

Commented by ちょんぱぱ at 2008-03-21 01:46 x
雁供養の話、初めて聞きました。
北海道は歴史が浅いので、そのような含蓄のある言い伝えは少ないのかなぁ。

ハクガンですが、岩手に飛来した1羽が群からはぐれたのであればいいですね。
どこかで命を落としてしまったのかなぁと悲しんでいました。

今度の日曜日は午後から結婚式があるので、午前中に再度確認してきます。
ひょっとしたら合流しているかもしれないし。(^^)
Commented by KX2_Birder at 2008-03-21 01:58
ちょんぱぱさん、
ガンたちの群を見ると、何かを感じずにはいられませんね。
昔は多くのガンたちが猟の犠牲になったでしょうから
余計にこういう話がうまれやすかったんでしょうね。

ハクガンの情報を楽しみにお待ちしてますね!
Commented by たまくら at 2008-03-21 09:18 x
こんにちは
さて、雁供養の話ですが、中国の淮南子(えなんじ)という本に書かれたこの話が由来になっているものと思思われます。

「葦を啣む雁 (あしをふくむかり)」
渡り鳥の雁は、遠く海を渡る前に海上で翼を休めるための葦を用意し、これをくわえて渡りの旅に出たという伝説から、準備が整い手抜かりがないことの例え


津軽地方では、この小枝を拾い集めて風呂をたて、旅の途中で命を失った雁を供養したと言います。(雁供養もしくは雁風呂)

雁風呂伝説自体は津軽地方には無いそうですので、おそらく都人が津軽の浜の冬場の漂着物と淮南子の故事を結びつけて生み出した物語だろうと思われます。

実際に雁が葦の葉をくわえて渡りをすることはないでせうが、いずれににしても津軽の人の自然に対する機微がうかがえるお話だと思います。^^
Commented by KX2_Birder at 2008-03-21 11:06
たまくらさん、いらっしゃいませ。
雁にまつわるお話はたくさんあるようで、それだけ昔から
雁と人間は深く関わってきたんでしょうね。

先日、コクガンと青森の猟師との話を書きましたが、
自然を相手に仕事をする方の生き物に対する考え方を
すこしだけ垣間見たような気がしました。
Commented by simanami04 at 2008-03-21 12:25
こんにちわ。
いいお話ですね。  私もうろ覚えながら、木の枝を咥えて海を越える時に
その枝で休む・・・という話をどこかで読みました。
でも雁供養の話は初めてでした。
日本人の優しい気持ちが現れていて、心がほっかりと暖かくなるようです。
もうガンたちは言ってしまうんですね。 こちらでも冬鳥たちが行ってしまう日は近いようです。
Commented by KX2_Birder at 2008-03-21 21:37
simanami04さん、
> もうガンたちは行ってしまうんですね。
> こちらでも冬鳥たちが行ってしまう日は近いようです。

カモたちもだいぶ少なくなりました。
こちらは春の鳥がくるまで、あと半月~1ヶ月かかります。
その間、鳥が薄い寂しい季節となります、、、。・゚・(つД`)・゚・。
Commented by アナホリフクロウ at 2008-03-21 23:08 x
ビックコミックに連載中の、「宗像教授異考録」にて、
この話が紹介されていましたね(今年の初めだったかと)
Commented by KX2_Birder at 2008-03-21 23:39
アナホリフクロウさん、
ビックコミックとか懐かしいし、、、しばらくマンガも本で
見ていないような気がします(笑

話しそのものは、けっこう有名ですよね。
雁供養の他に雁風呂と言われてるみたいです。
Commented by rairaj6 at 2008-03-24 00:07
このお話 聞いたことがあります。
枝を咥えて 海上で休む・・情景が想像されて、いとおしくなります。
また沢山のガンが帰ってきて欲しいです。
Commented by KX2_Birder at 2008-03-24 00:45
rairaj6さん、
どういうわけかガンは、渡りを強く意識してしまいます。
他にもたくさんの鳥たちが渡っているのですが、
たくさんの群を見るせいでしょうか?

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