カテゴリ:鳥・撮り・トリビア( 31 )

 

雁供養

今シーズンは年が明けてからすごい雪の量で、本来ならガンたちが
渡ってくる時期には雪で餌が採れない状態でした。
ようやく最近、雪も解けてきてガンたちも増えてきたようです。

でも、もうガンたちは北へ帰る時期ですので、短い春の滞在と
なってしまいました。
これから長旅に出るガンたちの無事を祈って、毎年恒例の
このお話を紹介します。

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ガンたちは、北の国からの長い旅をする際に
それぞれが一本づつ枝をくわえて飛んでくるという。
疲れると、くわえていた枝を海に浮かべて、
その上にとまって羽を休めて、また旅を続ける。

海を渡り終えて浜につくと、いらなくなった枝を
浜に残しそれぞれの越冬の地へ渡っていく。

春、浜で、秋に置いていった枝をまた
それぞれが一本づつくわえて北の国へ帰って
いくという。

ガンたちが渡っていった後には、不幸にして
日本で命を落としたガンの数だけ枝が残される。

浜の人たちは、その枝を拾い集めて風呂を炊いて
命を落としたガンたちの供養をするという。

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もちろん、渡りのガンたちが枝をくわえて飛んで
いるところを見たこともありませんし、
海に浮かべた枝の上で羽を休めるということも
空想の話だと思います。

でも、こういう自然のいとなみに対する思いが
つまったお話はいつまでも忘れたくないですね。

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ガンたちが、自分の枝をくわえて、無事に北の国へ
帰って、また来年元気な姿を見せてくれることを
祈っています!

そして、このすばらしい光景がいつまでも続くように
私たちも環境に気をつけていかなければいけませんね。

by KX2_Birder | 2017-03-10 22:00 | 鳥・撮り・トリビア | Comments(0)  

雁首そろえる

「雁首そろえる」という言葉は、ガンが首をそろえて
同じ方を向いている光景からできた言葉ではなく、
この場合の「雁首」はキセルのことです。

店頭で同じ向きに並べられたキセルの様子に例えて
雁首そろえてと言うようになったそうです。

あまり良いときに使う言葉ではなく、少し軽蔑した
ようなときに使う言葉なので、使わないに越したことは
ないのですが、ガンが何かに警戒して首を上げて
同じ方向を向いているような画像もあまり喜んで
紹介したい画像ではないですね(^^;
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by KX2_Birder | 2017-01-18 22:00 | 鳥・撮り・トリビア | Comments(0)  

オオハム、シロエリオオハム、アビの比較

先日、アビをじっくり撮る機会に恵まれましたので
せっかくですからシロエリオオハムとオオハムの
比較だけでなく、アビ類の比較としてあらためて
まとめることにます。

まずは頭部の比較
クチバシの長さは、アビとシロエリオオハムはほぼ同じで
オオハムが少し長くなります。
太さはほぼ同じですが、オオハムのクチバシが長いため
少し細長く見えます。
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アビのクチバシは上に反って見えますが、
目とクチバシの先端を線で結ぶと、シロエリオオハムと
オオハムに比べて上部がまっすぐなため反っている
ように見えることがわかります。鼻の穴もこの線よりも
下に位置します。
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次に識別点に使われる浮かんだときの腰の白い部分ですが、
オオハムは水に浮かんだときに腰に白い部分が見えますが、
シロエリオオハムの場合は、腰の白い部分がほとんど見えません。
アビは背中一面に白い小さな斑があるので識別は難しくありません。
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この腰の白い部分は、羽ばたいたときにその理由が
よくわかります。
アビ、シロエリオオハム、オオハムの羽ばたき画像を
並べてみますが、オオハムはわきの下で白い部分が
背中側に入り込んでいることがわかります。
この部分が水に浮いたときに白く見える部分です。
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by KX2_Birder | 2017-01-09 21:00 | 鳥・撮り・トリビア | Comments(0)  

シロエリオオハムとオオハムの頭部の比較

この冬、オオハム類を何個体か見ることが
できたのですが、シロエリオオハムらしいのに
喉の黒い線が見えない個体があったり、波が強いと
腰の白い部分が見えたり見えなかったりして
識別が不明確でしたので、シロエリオオハムと
オオハムの識別を頭部、特にクチバシに注目して
比較してみることにしました。

まずは、シロエリオオハム、オオハムの違いが
ハッキリわかる個体で頭部の比較をしてみます。
上がシロエリオオハム、下がオオハムです。
目の大きさ、鼻の穴等を目安に大きさを合わせて
あります。
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目の位置を合わせて画像を重ねるとオオハムの方が
明らかにクチバシが長いことがわかります。
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目の中心からクチバシの先までのほぼ中間に鼻の穴が
ありますが、オオハムはシロエリオオハムに
比べて、目から鼻の穴までの長さも、鼻の穴から
クチバシの先までの長さも、どちらも長くなって
います。
つまり、クチバシの大きさが全体的に違うため、
バランスに大きな違いはないということがわかります。
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クチバシが長いこともあり、オオハムのほうが
クチバシが細長く見えますが、実際にはクチバシの
高さはほぼ同じです。
赤い線の高さは、まったく同じ高さです。
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この違いは、個体差の可能性もありますので
違う個体でも比較してみることにします。
明らかにオオハムだとわかる別個体の画像を
2枚目(真ん中)に配置して比較してみます。
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3枚ならべても違いがよくわかりませんが、
2枚目と3枚目を重ねてみると、ほぼピッタリ
重なることがわかります。
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同様にシロエリオオハムの画像も別個体で
比較してみます。
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2枚目を1枚目と重ねると、ほぼピッタリ
重なります。
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ということで、先日見かけた腰の白い部分が
見えないのに首の線が見えないこの個体は、
シロエリオオハムかオオハムのどちら
でしょう?
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下の画像は、先日、オオハムとシロエリオオハムが
一緒に行動していたときの画像ですが、フィールドでは
見分けが難しいことがよくわかると思います。
特に単体での識別は難しいので、クチバシの長さも
識別の一つの基準として、複数の識別点で識別する
ようにしてください。
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by KX2_Birder | 2017-01-02 17:00 | 鳥・撮り・トリビア | Comments(0)  

ミミカイツブリとハジロカイツブリの比較

漁港をいくつか回ってみましたが、残念ながら
珍しい鳥には会えませんでしたが、ハジロカイツブリは
どこの港にも入っていました。
危うく見落とすところでしたが、その中で、一つだけ
ミミカイツブリが入っていました。

ハジロカイツブリとミミカイツブリはよく似ているので
ちょっと見では区別がつきません。
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せっかくの機会ですので、ミミカイツブリとハジロカイツブリを
比較してみましょう。
まずは、冬羽での比較です。
頭の形や全体のバランスが違いますが、一番の特徴は、
ハジロカイツブリのクチバシが上に反っているように
見えるのに対して、ミミカイツブリのクチバシはまっすぐに
見えます。
頭の黒い部分もハジロカイツブリは目の後ろ側で目よりも
下に大きく広がりますが、ミミカイツブリでは目の後ろは
目の高さまで黒く後頭部に近いところで下に広がる感じです。
また、ミミカイツブリは目からクチバシ下付け根に対して
赤い線があるのですが、フィールドでは見えないことがあります。
(左:ミミカイツブリ、右:ハジロカイツブリ)
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続いて夏羽の比較ですが、夏羽になってもクチバシの
形は変わらないので、一番の比較のポイントはクチバシです。
目の後ろの金色の毛は、ハジロカイツブリが目よりも下に
広がっているのに対し、ミミカイツブリは目の上に広がるように
見えます。
ミミカイツブリの目からクチバシ下付け根に対して赤い線が
あるところも夏羽になっても変わりません。
(左:ミミカイツブリ、右:ハジロカイツブリ)
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by KX2_Birder | 2016-12-19 22:00 | 鳥・撮り・トリビア | Comments(0)  

チドリは3本指

ダイゼンを除いて、チドリはみんな3本指
後趾がありません。
メダイチドリくんに見せてもらいましょう!

本当だ!
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じゃあ、ミユビシギもミユビってくらいだから3本指?

本当だ!
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by KX2_Birder | 2016-09-27 22:00 | 鳥・撮り・トリビア | Comments(2)  

雁供養

今シーズンは前半まったく雪がなく、年を越してから何度か
ドカ雪がふるというおかしな天気で、ガンたちも北へ帰るタイミングを
計りかねているのではないかと思います。

これから長旅に出るガンたちの無事を祈って、毎年恒例の
このお話を紹介します。

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ガンたちは、北の国からの長い旅をする際に
それぞれが一本づつ枝をくわえて飛んでくるという。
疲れると、くわえていた枝を海に浮かべて、
その上にとまって羽を休めて、また旅を続ける。

海を渡り終えて浜につくと、いらなくなった枝を
浜に残しそれぞれの越冬の地へ渡っていく。

春、浜で、秋に置いていった枝をまた
それぞれが一本づつくわえて北の国へ帰って
いくという。

ガンたちが渡っていった後には、不幸にして
日本で命を落としたガンの数だけ枝が残される。

浜の人たちは、その枝を拾い集めて風呂を炊いて
命を落としたガンたちの供養をするという。

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もちろん、渡りのガンたちが枝をくわえて飛んで
いるところを見たこともありませんし、
海に浮かべた枝の上で羽を休めるということも
空想の話だと思います。

でも、こういう自然のいとなみに対する思いが
つまったお話はいつまでも忘れたくないですね。

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ガンたちが、自分の枝をくわえて、無事に北の国へ
帰って、また来年元気な姿を見せてくれることを
祈っています!

そして、このすばらしい光景がいつまでも続くように
私たちも環境に気をつけていかなければいけませんね。

by KX2_Birder | 2016-03-02 23:00 | 鳥・撮り・トリビア | Comments(2)  

エリマキシギ夏羽で伸びのポーズのお勉強

先日撮影したエリマキシギの夏羽画像がありますので、
伸びのポーズの復習をしましょう。

片方の羽と脚を伸ばして伸びをするポーズは
「アラベスク」
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両方の羽を上にスッと伸ばす伸びをするポーズは
「アロンジェ」a0039245_123146.jpg


そして、こちらはおなじみの
「エンジェル」a0039245_1244732.jpg

by KX2_Birder | 2015-05-27 23:00 | 鳥・撮り・トリビア | Comments(0)  

突然ですが翼のお勉強

鳥の識別や年齢判定に羽の特徴を用いる
ことがありますが、翼のどの部分なのかが、
わかりづらいこともありますので、鳥の翼の
構造と名称について確認しましょう。

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鳥の翼は、初列から三列までの風切羽と
雨覆、小翼羽で構成されます。

初列風切は人間の手のひらにあたる部分で
多くの鳥は10枚の羽で構成されます。
次列風切は肘から手首にあたる部分に
生えている羽です。
三列風切は揚力を得るためというよりは
翼と胴体の間を防ぐための羽のようです。


では、実際に翼を閉じているときは、
どこの部分が見えているのでしょうか?
翼を開いたときの画像を逆の順で見て
確認しましょう。
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この段階で、もう次列風切は見えなくなりました。

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初列大雨覆、大雨覆も見えなくなりました。
初列風切の上に重なっているのが三列風切です。

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翼を閉じている時に見えているのは、
初列風切と三列風切、中雨覆の一部だけです。
翼のほとんどの部分は見えていないんですね。

シギチの識別、年齢判定では、肩羽、上背の羽が
使われることが多いので、ついでに覚えておきましょう。

by KX2_Birder | 2015-05-11 22:00 | 鳥・撮り・トリビア | Comments(2)  

ホウロクシギが食べていたのはスナモグリ

ホウロクシギが盛んに砂にクチバシを突っ込んで
引っ張り出していたのは、片方のハサミが大きな
エビのような生き物です。
大きなもので7~8cmくらいありそうです。
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その姿をちゃんと見たかったので
砂を掘ってみることにしました。
いました!いました!
カラのないヤドカリにシャコのシッポを付けた
ような姿です。
ニホンスナモグリというヤドカリの仲間です。
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by KX2_Birder | 2015-04-29 22:00 | 鳥・撮り・トリビア | Comments(2)